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日本のパブリッククラウド基盤がひとつ終わる

NTTコミュニケーションズが提供しているパブリッククラウドCloud n」がサービス提供を終了するとのこと。低価格・多機能を武器にして2012年からサービススタートしていたそうだが、この武器だけでは大型のクラウドサービスには太刀打ちできなかったようだ。

大型のクラウドサービスの台頭は怖いと思っている。

まず、規模と価格を武器にガンガンと攻めてくるので、寡占状態になることは必至。インフラビジネスは付加価値以上に価格が幅を利かせる。ハードウェアやサポートツールのおかげで、トラブルなどによるサービス停止はほとんどない。

それから、インフラ技術者のスキル低下が想像以上のスピードで進んでいるのではないか。例えばパラメータ設定やリカバリーなどは、単なるオペレーションだけではなくその背後にあるポリシーや概念設計が重要なステップとなる。つまり、ビジネス展開に大きな影響を与える要素である。この部分がアウトソーシングされる、つまりビジネスコアの部分が外部に握られてしまう。大きなリスクとなると思う。

今後の「Cloud n」のサービス終了までのステップは以下の通り。

・2019年12月1日(日) 新規契約の申込終了
ただし、現在ご契約中のクラウド・エヌ サービスメニューのご利用、ご契約内でのリソースの新規作成、追加および増減は、サービス終了まで継続
・2019年12月1日(日) 「Cloud n」の新規契約のお申込み受付を終了
・2020年 3月31日(火) 「Cloud n Compute Security」をサービス終了
・2020年12月31日までに利用しているリソースを削除する(移行する)
・2021年1月1日以降、順次システムリソースを削除
サービス内容の変更、契約内容の変更など、すべてをまかせることになり、ビジネスそのものを握られていることに気づく。

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