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組織のマネジャとプロジェクトマネジャとの違いは?

通常の組織にいるマネジャとプロジェクトマネジャとの違いは何でしょう?
あまり口にされていないかもしれませんが、歴然とした違いがあります。
プロジェクトの定義の3要素は、①ゴールがあること、②期限があること、③創造的な商品やサービスを作ること、である。この中で、通常組織にはないことが「②期限があること」である。もちろん、①③を考えていない古典的マネジャの存在も否定できないが、伝統を重んじる官僚的組織ならいざ知らず、今の世の中、これではやっていけないでしょう。
従来マネジャは、目の前にある当面的な業績や課題を切り盛りすることが中心的な役割であった。右肩上がりの世の中では、誰もがそれと認めるわかりやすいゴールに向かって、与えられた課題をトップダウンで遂行していくことが至上の命題である。極めて合理的で論理的である。トップダウンは効率性が極めて高く、コンプライアンス面でも最も安全な形態であるから。いわゆる『マネジメント』である。
一方、現代のマネジャはどうであろうか? 当面業績を上げることは、変化が激しい中においては、一昔でいう将来を見越した課題解決をいやおうなく求められている。つまり、リーダーシップが求められる。これが『革新的マネジメント』といわれているものである。
プロジェクトマネジャには革新的マネジメントが求められており、つまり、マネジメントとリーダーシップの比率を見たときに、組織にいるマネジャに比べてリーダーシップを強く求められている。
リーダーシップとは、プロジェクト目標を達成する方向に向けて、人々のモチベーションや意図をまとめあげ、あらゆる影響力を駆使してプロジェクトを推し進める力のこと。一言で言えば、対人影響力であり、未来志向である。
組織にいるマネジャにも、いわゆるプロジェクトマネジャ的なスキルや知識、スタンスが求められているのは明らかであるが、プロジェクトマネジメントの特徴である『有期限性』という特徴がなく、言い換えれば『無期限性』という極めて困難な問題が立ちはだかっている。
どちらがどうこうという問題ではないが、どうやら、”期限がある/なし”による役割や立場の違いに着目していかなければならないことは確かであろう。

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