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ThinClient時代のセキュリティ

2005大通イルミネーションThin Clientが浸透しようとしています。ブロードバンドネットワークが発達して、安価になったことは従来の形態を大きく変えてしまうでしょう。”常識”が変わるということです。
昔、Sun RayというThinClient端末がありました。1990年代後半だったと思います。カードを挿すだけでデスクトップに自分の環境を呼び寄せることができる。ブックマークやプライベートデータ、メールセッティングなどすべてです。各国や各地に拠点がある場合にはとても便利だと思いますが、世の中に受け入れられるには、ちょっと早過ぎました。
SOX法が制定されると、組織として個々のメンバーが正しく業務にあたっていることを監査する必要がでてきます。そのような場合には、集中管理が一番確実で安心です。個々のメンバーには今までどおりの環境を提供して変わらない。でもデータの置き場所は集中管理する。CPUパワーが高くなりコストパフォーマンスが高くなった現在、これはとても現実的な選択肢ではないでしょうか。
さて、当然言えば当然ですが、このようなシフトが発生すると予測されます。
個人が暗号を使う時代は終わった
 [ITPro]

分散していた資源をデータセンターに集中化するシンクライアント(画面情報端末)が,2005年4月に全面施行された個人情報保護法と,同法に基づく情報漏えい対策が発端となって注目されていると書いた。シンクライアントのシステム形態では,アプリケーションのCPU処理をデータセンター側に集中させる。
PGPは,電子メールに電子署名を施したり,内容を暗号化するためのツールである。かつてのPGPは,エンドユーザーが,自分のデスクトップ環境上で使う個人用ツールだった。無償版も自由に手に入る。現在では,PGPは電子メール・サーバー側で動作させ,個人の署名・暗号化を代行するツールとして一般化しつつある。つまり,分散から集中へと,リソースの配置が代わったのである。
暗号化によって困難になる業務の例が,昨今話題に上っているメールのアーカイブである。これは,社員が送受信したメールの中身をメール・サーバー側ですべて保管しておき,監査で求められたり有事の際に即座に参照できるようにしておくことを指す。米国の金融機関ではすでに一般的であり,国内でも日本版SOX 法(企業改革法)の施行が見込まれていることから一般化しつつある。ところが,エンドユーザーのクライアントPCでメールを暗号化してしまったら,サーバー側でアーカイブしておく意味がなくなる。中身を調べられないからだ。

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