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今後のIT人材の育成はどうあるべきか

ユーザー企業に必要なIT人材について考えてみます。
NRIが発行している「ITソリューションフロンティア」 2006年1月号 Vol.23 No.1 に興味深い記事がありますので紹介します。
特集 2010年のIT人材像
 ■今後のIT人材の育成はどうあるべきか
   ※PDF書式ファイルへのリンクです

システム構築案件が高度化、複雑化してきていると言われて久しい。一方でITサービス事業はコモディティ(日用品)化しており、提供側の差別化が難しくなってきている。本稿では、そのような環境でITサービスを提供する企業に求められる人材育成について、これまでの推移を振り返りながら、今後どのような変化を遂げていくか考察する。

ポイントを箇条書きしてみます。


現在のIT技術者には幅広い分野の知識が必要となってきた
 ■アプリケーションエンジニアも会は尽きるだけでなく基盤技術にも明るいことが求められる
 ■現場での経験だけではなく、さまざまな角度からの系統的なスキル習得が必要
人材育成も幅広く行う必要がある
 ■OJT、研修、自己研鑽の3つのバランスよく組み合わせて人材育成を行う
 ■資格制度を導入して、社員の目指すべき目標を提示する
IT人材には従来の沸くには収まらない新たな特性が必要になる
 ■たんにシステムを提供するのではなく、どれだけ顧客の意思決定に役立てるかが分かれ目になる
 ■IT人材はITを武器にしたコーディネータであり、ビジネスプロデューサであることが求められる
ITサービス企業の人材育成方針の変化
 ■自社の事業計画を達成するために必要な人材を育成してきた
 ■これから多様な人材を育成して、人材が育つ事業を作っていくことが重要
 ■人材育成とは企業の中長期的な施策そのものである
ユーザ企業や大手SIerに属している方々は、組織からしっかりとした教育と将来を約束されています。しかし、これが弱小SIerやITをよく分かっていない人たちが集まっているソフトウェアハウス、フリーランスとなると話は大きく異なります。
自己研鑽の比重が高くなり、しっかりとした自分自身の目標、実現に向けた強い意志、絶え間ない学習がいっそう重要になります。もちろん、このことは大手SIerに属していても重要ですが、給与や昇格を意識していたり、また回りの環境にあわせているだけである程度実現できるものです。周りがどうにかしてくれます。
私の仕事は、”キャリアデザイン”のお手伝いをして、これを実現するためのサポートをすることにあります。みなさんとても不安ですし、しかし、とても意欲があります。うまくベクトルをあわせるには、各個人の考えや意識と企業の方向性とをあわせることが極めて重要なファクタとなります。
単に、”勉強して知識を身に着ければ良い”という時代ではなく、応用を求められる時代です。

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