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MIDI 2.0 Specs

 

MIDIは1983年に生まれた楽器や音信号をコントロールする標準規格。(音楽電子事業協会)

思い返せばずいぶん長い歴史がある。8ビットコンピュータの時代、インターネットプロトコルはごく一部の人しか使っていない時代、通信スピードが1Mbps以下の時代。

多くの制約がある中ではあったがとても画期的な規格だった。一つのシンセサイザーの鍵盤を押すだけで他のシンセサイザーの音が鳴らせる。ピアノとストリングスを同時に奏でることができる。今までは内蔵タイプだったシーケンサーが、あとから外部に接続したシーケンサーに変わってくる。なにより、コンピューターで制御できる。

しかし、時代は変わり今は64ビットCPU、インターネット(TCP/IP)が普及し通信スピードはギガビットが当たり前になった。また、機材はどんどん安価になり、誰もが多くの音源を同時にコントロールする機会が増えた。

NEC PC9801 コンピュータバスに接続して使用する「MPU-PC98」内部クロック 31.25kbps で稼働するため、これが通信速度の限界になっていた。位置音ずつ数珠つなぎでデータが送受信されるので、演奏者の耳には和音を弾くとタイミングがずれてしまうことがわかってしまう。違和感がある。

また、多数の機材を数珠つなぎにすることも限界がある。インターネットを使用する際に多くの家庭で普及しているのはハブであるが、そのような接続形態こそが信号を遅延させることを避けたり、機材トラブル時の影響を小さくするにはもってこいだ。

 

技術の発展を背景にして思い切って今の時代に合わせて企画を一新したのがMIDI 2.0ということ。

MIDI 2.0の規格書はここからダウンロードできる。『MIDI 2.0 Specs Now Available for Download』

 

The original MIDI spec, introduced in 1983, consisted of a transmitter talking to a receiver.The MIDI 2.0 specification now enables two-way communication between MIDI devices.

 

この素晴らしいMIDI規格を誕生させたのは日本の楽器メーカーであることを誇らしくも思う。

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