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HSHストラトの組上げ その6

最後に調整。これは日々のメンテナンスと同様の項目なので「普通」のこと。それゆえに、ギターの音質や弾きやすさにも直結する作業でもあります。
Varitaモドキ-1

僕はこんな風にやっています。
1.振動系/木材系
ネックの反り具合(少しだけ順反りにさせるのが好み)
ネックやボディーパーツのネジのゆるみなどを確認
トレモロユニットの初期状態のセット
弦高調整 ※今回はフレットの調整は不要
2.電気系
ノブの高さ確認
ポット・スイッチ類の初期慣らし(すべり具合や接点のスムーズさを確保)
3.演奏性
ブリッジサドルやナットと弦との接点がスムーズになるように調整
ペグをまわす際の硬さ調整
オクターブチューニング


今回てこずったのは弦高と弦のテンションの調整。

ずいぶんと寝かせたパーツを使っていたので、.10ゲージの弦を張ったときにネックの反り具合がなかなか安定状態にならなかった。トラスロッドは十分に機能する範囲であったので安心でしたが、少しレンチで回すだけでシャープにネックの反りが反応することに戸惑った。優秀なネックだなぁ、とは思ったものの、安定状態になるまで3日くらいかけることになった。

つぎはブリッジサドルの高さ調整。いろいろ試したけど、結論はデフォルト設定のままでベストな状態になった。ネック状態が安定したら何もなかったようにピタっと決まった。トレモロはフロート状態とせずに、アームダウンのみの設定とした。というのもチョーキングをしたり強く弦を弾いたときでも音程を安定させたかったから。

話はそれますが同じ理由からフロイドローズが苦手です、というか、弾けません。 Hipshot Tremsetter(Stewart-MacDonaldサイト)使っていたこともあったけど、せっかくのトレモロの良さが消えてしまうので、設計者に対して失礼だ、と思いフロイドローズを使用することを断念しました。

さてつぎは、弦の張り具合です。
スパーゼルはちょっとしたコツがある。巻き弦は余分な長さをつくらずにロック、プレーン弦は折り曲がるところで弦が切れるケースがあるので2,3回巻きつくようにしてセット。最終的に弦のテンションは、チョーキング時に指に感じる圧力とナットからペグへの弦角度を見た結果、ストリングリテーナーは使用せず。自然な鳴りを重視することにした。
Varitaモドキ-2

ネック状態が良いこと、ほとんど標準状態のトレモロユニット設定だったことから、オクターブチューニングはなんの苦労もなく終了。ネジレもないのでどのフレットで弾いても正確な音程が出るので満足。9thや11th系のテンションコード、3~4和音が気持ちよく響く。安心した。

これから慣らし(エージング)を行えば完成。

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