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ISO/PC236(ISO21500)

 プロジェクトマネジメントに関する国際標準化の取り組みISO/PC236(ISO21500)について備忘録。
 企画の乱立が少しだけ懸念される。それぞれの国や業界独特の背景や理由から”標準”ができあがるのは無理もない。ただ、標準化機関やそれをサポートする組織の存在価値を確立するために新しい”標準”を作るのだけはやめて欲しいなぁ、という気持ちです。
だから、ここで自分メモとしてISO/PC236(ISO21500)について残しておくにした。2008年6月頃から動きが活発化して、だんだんと本格化してきた。ただ、世界同時不況の影響からか、動きは鈍くなってきており、まだまだ先になるであろう。標準化に当たっては、標準化文書の出版や資格制度の整備などが必須になるであろうが、イニシアチブをとるメンバーは不在であることが、進まない要因であろう。
第1回 ワーキング・ドラフト第1版完成[ITpro, 2008/06/09]

PC236の国際会議が,2008年4月21日(月)~25日(金)に米国ワシントンで開催された。PC236とは,プロジェクトマネジメントの国際規格(ISO21500)を策定する専門委員会のことである。今,ISO(国際標準化機構)の場で,プロジェクトマネジメントの国際規格作りが始まっているのである。

人には言えないプロマネの裏話 第16回[PM INFO]

T:「第 5 回(注 1)でも話たんだけど、先日プロジェクトマネジメント学会の春季発表大会(注 2)がありました」
A:「前回は、PMBOK の ISO 化(注 3)とか、工数算出の公式、リスクや生産性といったところでしたが、今回は?」
T:「一言言ってよかですか?」
A:「どうぞ」
T:「前回よりも酷い」
A:「毎回言ってますよ、それ(笑)」
T:「事実なんだから仕方ない。年々、発表枠も少なくなってきているし。そもそも発表しているひとの所属している会社が偏りすぎだろ。それに同じことを発表しているものが多いんだよ」

ISO PC236の取り組み状況について[IPA]
 ※PDF形式へのリンクです

◆発足
・2007年6月 関哲郎文教大学准教授を委員長として、PC236日本国内対応委員会を発足
 (産学および学会の有識者14名が委員)
・経済産業省の要請を受け事務局を情報処理推進機構(IPA)に設置
◆日本の方針
・国内の産業界で広く使われている基準(PM2,PMBOK等)と国際標準が大幅に乖離して定義されないよう主張する
・プロジェクトマネジメントに係わる人材育成を標準文書に採用するように主張
・ITスキル標準を取り入れたプロジェクトに関わる人材育成に関しての提案

PM学会四国支部12月度研究会議事録[PMI]
■PMIのニュースレターから
  PMI日本支部PMBOK委員会 委員長 田島彰二

 PMのガイドラインがISOで国際標準化されようとしていることに関して紹介する。
ISOと言うと、ISO9000ファミリーの品質マネジメントやISO14000ファミリーの環境マネジ
メントを連想しPMに品質基準を、あるいは環境基準を持ち込むのかと言われることがある
が、全くの誤解で、プロジェクトのプロセス(PMBOK第三章)の進め方に関してISO標準を
つくろうとの考え方である。
2007年2月のISO本部で行われたISO技術管理評議会(ISO/TMB; Technical Management
Board)において決定された「プロジェクトマネジメントガイド」国際規格作成のための委
員会ISO_PC236 (Project Committee 236) は、その後作業が進み、現在第四回会合(東京;
2009年6月)まで終了した。前回の会合の結果を受けて2009年1月段階には、骨格
がWD3(Working Draft 3)の形で固まり、用語の定義等の進捗がはかばかしくない部分
があるにしろ、東京で集中的に次のCD(Committee Draft)に向けて作業した。
最終的には、2012年勧告と言われている。以下に簡単にISO規格化の考え方を紹介
する。
(1)複数標準の取り込み
(2)簡素化
(3)ステークホルダー重視
 PMI東京フォーラム2006で、「世界のPM標準の比較」として各組織の規格を紹介し
たが、今年のPMIJフォーラム2009でもPMI各種標準との関係でISOの動きについて紹
介する予定である。

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