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システムへの感情とキャリア形成

稲田堤の桜ビジネスとしてプロジェクトを成功させるという言葉には2つの意味があると考えています。
ひとつは、経営戦略を計画通りに遂行すると同時に財務的に成功裏にプロジェクトを終結させること。もうひとつは、プロジェクトの存在そのものが、関わる人たちすべてに対してなんらかの影響を与えて終結を迎えること。
前者はわかりやすいことであり、昔から誰もが口にしてきたことです。しかし、本当に大切なのは後者ではないでしょうか。今思い返してみれば、昔のヘッドはとても度量が大きかったと思います。私自身、とても感謝をしています。
失敗を許す、挑戦する機会を与える、自ら考えさせる、スタンドプレーを許さない。もちろん、泥臭い人間関係が主流でしたので、少々、極端なこともありました。社会性とリスクを限りなく追求される現在、なかなか勇気のいることだと思いますが、リスクマネージメントをしっかりと行い、成長のために必要なチャレンジの失敗をコントロールすれば良いだけのことかもしれません。
システムへの感情とキャリア形成の“力学”

「ユーザー企業側に立って初めて,システムに対する愛着のようなものが湧いてきた。これまでベンダー側で接してきた顧客に対して失礼かもしれないが,ベンダーにいたときは,そんな感情はなかった」。CIOはこのように説明する。
情報システムの漠とした巨大さとはほど遠い「愛着」という言葉が出たことに,私は違和感を禁じ得なかった。いくら何でもクルマやカメラと情報システムは違う。しかし,そんな私の感想をよそにCIOは続ける。「運用体制をどうするか考えたり,システムの中長期的な計画を練ったり,といったシステムのライフサイクル全般について真剣に考えるようになったのは,ユーザー企業に勤めてシステムに“所有感”を抱くようになってからだ。以前は正直,構築したらハイ終わり,という感覚で終わっていた」。

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