ここ数年、ビジネスチャットツールのSlackの利用例が増えている。
少し古い記事ですが、Slackの誕生から設計思想がわかりやすいのでご紹介します。
2014年2月にリリースされたSlackは、(2015年現在)既に毎日のアクティブユーザーが500,000名を超え、推定評価額はリリース後一年たたずにして10億ドルにも達した。
(中略)
Slackは社内外問わずチームで使えるコミュニケーションツール。チャットのような形でチーム間で連絡を取り合い、ファイルの共有、過去メッセージの検索などが行える。無料でも利用できるが、有料版ではGoogle DocやSubversionといった外部サービスと連携できる。メッセージ内で自分のIDがメンションされるとメールで通知が届くなど、SNSで使い慣れた機能も取り込まれている。
社外連携をうまく活用した事例として、クラウド会計ソフトfreeeが Slack の通知機を活用してSlack上で申請の確認から承認までが完結可能にする仕組みを提供している。
SlackとのAPI連携において、これまで会計freeeで申請した経費精算、支払依頼、稟議ワークフローなどの通知がSlackに届き、Slack上で承認や差戻し、却下などの操作を行うことができるようになっていた。
これに加えて、申請の領収書などの添付ファイルの表示、申請へのコメント入力をSlack上で行える機能が追加。会計freeeにログインすることなく、添付ファイルの確認や、申請者と承認者間のコミュニケーションをSlack上で完結できるようになった。
新型コロナウィルス対策により、オンラインツールが脚光を浴びている。大別すると、3つくらいのカテゴリーになります。すべて得意分野が異なりますので、まずはどのカテゴリーが適しているのかを吟味した上で、用途にあったツールを選ぶことが大切だと思います。
例えばTemasはWEB会議システム領域に力を入れ始めたのは昨年あたりから。映像を使ったコミュニケーションはあまり使いやすいとは言えない。無理して使うこともできますが、利用者同士のストレスが高くなり、効率・効果も高くなりません。
さて、Slackは伝統的な大企業への導入実績よりも、ベンチャー出身企業・中小企業での活用が多いように感じています。あとは、社員の平均年齢が比較的に若い企業が目立ちます。
『1つのシステムでワンストップで完結させる』という『内外を問わずAPI連携でコラボレーションしながら目的・ゴールに応じて環境や仕組みをカスタマイズする』という発想が受けるんでしょう。「前例がない」「成果の確証はあるのか?」「新しいことを導入すると社員がついていけない」という心配をすると、逆に Slack は重荷になるでしょう。
日経XTECH ACTIVE に Slackを理解するにはちょうどよい特集記事がありましたのでご紹介します。日経SYSTEMSとの連携記事です。
開発現場にビジネスチャットツールのSlackが浸透してきた。複数のサービスを束ねるハブとしてシステム開発環境の基盤となる。先進ユーザーへの取材を基に、Slack活用の勘所を解説する。
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