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討議の内容やプロセスをAIを使って分析する

話し合いにはたくさんの叡智が含まれている。

単なる情報や知識だけではなく、研ぎ澄まされていく分析内容や新たな発見・気づきに導く討議プロセス、お互いの関係性から育まれていくモチベーションや信頼関係の醸成など、たくさんの可能性を秘めている。

現在、AIの活用は個人行動の集積に対して着目されているが、これからは有機的な個のつながりによる成果やプロセスにも目を向けたいと思っている。

AIを活用することをとりまく環境

漠然と『AI』という言葉を使っているが、以下の3つの要素が『AIとりまく環境』に含まれており、たくさんの期待と未知への可能性を探っているように思う。

1.インプットデバイス・メソッドとして

単に言葉だけでは流れていってしまう。そこで録音というテクノロジーが生まれた。技術進歩によって録音形態やメソッドは変化していったが、基本は変わらない。

AIに流し込むには、音質・音量・音源の分離がとても大切になる。インプットデバイスやメソッドが進歩すれば録音の必要性は低くなり、リアルタイムへと形態はシフトしていくであろう。

2.アウトプットデバイス・メソッドとして

テキストデータでアウトプットしたいのか、音声データでアウトプットしたいのか。それとも、人間には理解できなくても、コンピュータに理解しやすい形でアウトプットしたいのか。ここがポイントになるであろう。

形態にとらわれず、むしろ複数の形態で提供できるようなアウトプットデバイス・メソッドが望ましいと思っている。多様性に対応できることこそ、道具を活用することにおいて大切なことではなかろうか。

3.プロセスを処理する

ここがAIのコアとなる部分。現在、AIが活用されているのは、いうまでもなく上記1、2のテクノロジー進歩による効果が大きい。目や耳の能力が発達したこと、読み書きの能力が発達したこと、つまり人とのコミュニケーションスキルが発達したことによる成果は大きい。

ここで大切なのは、何を・どのように考えるのか、プロセスを処理することを考えること。これからのAI人材に必要なのはこの部分をいかに思考していくのか、ということであろう。だって、マンマシンインターフェースの部分(上記1,2)とは異なる『未知の領域』だから。相当のコンセプチュアルスキル(構想力や創造力、想像力)求められる

「周りがこうやっているから」「今の流行がこうだから」では進歩はない。つまり、真似をしていたり、月並みな想像力では歯が立たない。最近、度肝を抜くようなSF作品に出逢えない。売れるSFと、いわゆる想像力が豊かなSFのどちらを世に出したいのか、お金を落としてくれるわかりやすい『読者』にばかり目を向ける出版社の姿勢にも大きな問題があるであろう。

これと同じことが、主に日本企業で起きているように感じる。どのような目的・ねらいでAIを活用するのか、使いこなす技術と思考を開発しなくてはいけない。

話し合いをAIで分析するための入り口

話を『有機的なこのつながりによる成果やプロセス』にフォーカスすることに戻します。

まずは会議で交わされた言葉をAIが認識できる形態に変換するためのインターフェースが必要になる。ここでつまづくことが多いが、APIが用意されるなど進化スピードには目を見張る。

中でも、この企業が提供している技術に興味が湧いている。

企業利用が中心になっているが、これからは個の時代になるであろう。

では、どのようにして討議による成果やプロセスを分析して価値を見出すのか? 実はこの部分が未だオープンになっていないように思う。かんたんにWEBで目にすることができない。なければ自分で情報収集・分析・構想するしかないので、今年の勉強テーマとしてブログに残していきたいと思う。

 

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